WordPress で Classic Editor プラグインを入れている人に知ってほしい「旧エディターの辞めどき」とブロックエディターへの移行を小さく始める方法

ブロックエディターがデフォルトのエディターとして設定されたのが、2018 年 12 月の WordPress 5.0 のリリースのタイミングということで、この記事を書いているのが 2025 年 12 月なので、7 年経ってるってことですね。

正直「7 年って、結構な昔じゃん」って思います。

「いきなりブロックエディター使えと言われてもきつい・・・準備させてくれ〜😭」という人のために、ブロックエディターへの移行の猶予期間というか措置というか Classic Editor プラグインが配布されています。

Classic Editor プラグインは、ブロックエディターを旧エディターのまま使い続けられる機能が搭載されています。

で、まあ、このプラグインの存在が WordPress ユーザー、ウェブ制作者、テーマ・プラグイン開発者にとっては悩みの一つと言いますか・・・

要は、ブロックエディターの使用を前提とした制作や開発に集中したいのに、旧エディターを使用している人へのサポートを考慮する余地が残っているんですよね。

「旧エディターの辞めどき」あります

もしかしたら、旧エディターを使っていながらも「ブロックエディターに移行したいな」と考えているけど、タイミングを計れない人もいるかもしれません。

なので、以下に「辞めどき」を挙げました。

その1:使用しているテーマ/プラグインが旧エディターのサポートを終了したとき

これが最もアクションしやすい「辞めどき」です。

例えば、WordPress 本体の新しいバージョンがリリースされるタイミングで、現在使用しているテーマやプラグインの開発元から新バージョンがリリースされたとき、旧エディターのサポートを終了することがあります。

WordPress 本体の新機能や UI 改善の主要部分はブロックエディターが対象です。巷のテーマ・プラグインの開発元がブロックエディター周りの機能強化に注力するのは当然のことで、旧エディターのサポートはいつ打ち切られても不思議じゃありません。

ちなみに当社では「旧エディターで作ったコンテンツを段階的にブロックエディターに移行していきましょう!」と促したり、移行作業の代行をしてます。

その2:ブロックエディターを使用した方がいい合理的な判断ができたとき

あなたが納得した瞬間が「辞めどき」です。

似たような表現になりますが、WordPress がブロック主体の開発に注力している中、新機能のほとんどはブロックエディターに関するものばかりです。旧エディターを使い続けることは、その新機能の恩恵を受けられません。

さらに、新機能というのは「より便利に」なっていく前向きなものですが、旧エディターに新機能はほぼ搭載されず、現状維持です。

周囲の環境がどんどん便利な方向に変化していく中で「現状維持は衰退と同じ」なので「より不便な方向に後退」していると捉えてもいいでしょう。

WordPress は CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)なので、コンテンツ管理を効率化できるシステムをメリットだと捉え、使用している人も少なくないと思います。

そのメリットを十分に享受できないとなると、WordPress を使う意味ってあるんでしょうか、という素朴な疑問を持ちます。

そういえば、旧エディターを使い続ける人の中には「今のところ不満がないので移行する気がない」という強気かつ、やや冷笑を含んだ意見を持つ人もいます。(冷笑は昨今最もモテないムーブの一つなので、モテたいなら努めて気をつけたいです)

その意見を持てるのは Classic Editor プラグインに依存し、延命してもらっているからで、プラグインの配布やサポートが停止したらどうしましょうか。ブロックエディターへの移行を余儀なくされるか、別の CMS に乗り換えるとかでしょうかね。WordPress 以外にも便利な CMS はありますし。「何もせず放置」という大胆な行動に出る可能性もあります。どれも一つの選択ですね。

ただ、WordPress を旧エディターで使い続けるならば、いずれはブロックエディターに移行しなければならない日が訪れると思っています。移行を後倒しにすればするほど作業ボリュームが増えますし、新しい機能の理解、操作の習得などの学習コストが高くなります。

1 秒でも早く「ブロックエディターに移行しよう」という合理的な判断ができるといいなと思います。

ブロックエディターへの移行のコツは「小さく始める」こと

いろいろと書きましたが、ブロックエディターへの移行は「まずは 1 投稿(ページ)から小さく始めること」をおすすめします。

そのために役立つのが Classic Editor プラグインです。管理画面から設定画面に移動し「ユーザーにエディターの切り替えの許可」を「はい」に変更して、ブロックエディター/旧エディターの両方を選べるようにしてください。

そして、移行したい投稿やページ一覧に移動し「編集(ブロックエディター)」を選択して編集画面に移動してください。

投稿(ページ)ごとにエディターが選べるようになります

旧エディターで作成したコンテンツは「クラシックブロック」としてまとめられており、「ブロックの変換」をすることで、ブロックエディターに対応したコンテンツに変換されます。

旧エディターで作成したコンテンツは「ブロックの変換」をしよう

ブロックエディターに対応しているテーマは、ブロックエディター側と、フロント側の見え方にあまり差異がありません(ブロックの変換後、微調整は必要かもしれません)「フロント側とほぼ同じ見た目でコンテンツ作りができる」という時点で、ブロックエディターへ移行するメリットが見えてきませんか。

まずは「1 投稿(ページ)」の移行を目標とし、成功体験を積んでから無理をせず進めていきましょう。

もし、移行する投稿やページのボリュームが膨大であれば「移行作業を誰かに依頼する」というのも一手です。WordPress に詳しいウェブ制作会社に依頼するといいと思います(当社でもいいんですよ)。

株式会社 AnimaGate のアドベントカレンダーに参加しています。

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